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比肩の兄弟星

『劫財』は、自分の日干と同質だけど、陰・陽が違うものが中心星の位置にあることを示しています。『比肩』とは兄弟星の関係になります。陰と陽は磁石のプラスとマイナスのように引き合うものです。そのため『劫財』は『比肩』にはない社交性や協調性がでてきます。人当たりが良く、誰でも受け入れる、親しみやすい人に見えます。
とはいっても、自我の星に変わりはないので、本質的には頑固で自己主張の強い人です。ただし、『比肩』の人は、一人で自分自身の世界を守ろうとしますが、『劫財』の人は集団や仲間を作ることで、自分たちの世界・生活を作り守ろうとします。ですので人脈やネットワークは意外に広く、組織力もあります。
劫財の人間関係

『劫財』の激しさと我の強さは、あまり自分自身を上下関係の中に組み込まないところにあります。一見礼儀礼節を守っているように見えても『劫財』の人の意識の中では、どんなに偉い目上の人や上司、先輩も同等の関係なのです。そのため怖いもの知らずで傍若無人な印象を与えることもあります。
一方で、同年代や年下の人たちとも同等に接してくれるので、下の立場の人にとっては、自分を尊重してくれる人という印象を与えることも多くあります。身内意識が強く、面倒見もよいため慕われる人が多いです。
裏切りや強奪の星?

『劫財』が中心星の人は、裏表がある性格で裏切りや強奪をもたらすと昔から言い伝えられているのは、『劫財』の自我の表し方が『比肩』ほど強烈ではないのと、『劫財』の持つ誰に対してもフラットで平等な接し方が従来の上下関係を壊しやすいからです。また、人の力を借りて自分の意志や願望を実現させようとするため、人を利用することが多くなるのもその一員です。
縦社会の概念がなくなりつつある現代においては、『劫財』のひとにとっては活躍しやすい環境にあるかもしれません。
敗財

中心星が劫財の人の中で、日干が陽干(甲・丙・戊・庚・壬)の人は、この通変星のことを劫財ではなく『敗財』と呼ぶこともあります。
敗財の人はとにかくお人好しな人が多いです。人に頼まれたら嫌とは言えず、人に利用されやすく、自分の財産をどんどん奪われていってしまうことがあります。
私の知り合いにも、女性に貢いでしまっている男性がいますが敗財の人です。(本人は貢いでいる感覚はなくこれが愛のカタチだと言っています、、、。)
これも自分と他人を横並びに考え、人の輪の中で自分を生かそうとする一面が弱さや思い込みとなって不運をもたらすこともあり『劫財』のひとつのわかりやすい傾向です。
中心星 劫財まとめ

中心性が劫財の人の性格や傾向について紹介しました。
とにもかくにも、劫財の人は人間関係の中に幸運も不運もあるタイプなので、素晴らしい仲間を持ち、その中で全力で誠意を尽くすことが何より大切になりますので、信頼できる人間関係を構築してくださいね。