大國魂神社にお参りすれば武蔵国(今の東京・埼玉・神奈川の一部)にある六社をお参りしたことと一緒の御利益がいただけることで知られています。また、出雲大社と同神であることから、縁結びの御利益を求めて訪れる参拝者もおおくいらっしゃいます。そんな東京府中市にある大國魂神社を紹介していきます。
目次
ご祭神
中殿
大國魂大神(おおくにたまのおおかみ) ※大國魂大神は、出雲大社の大国主命と同神
- 御霊大神 (ごりょうおおかみ)
- 国内諸神
東殿
- 一之宮:小野大神 – 小野神社(東京都多摩市)
- 二之宮:小河大神 – 二宮神社(東京都あきる野市)
- 三之宮:氷川大神 – 氷川神社(埼玉県さいたま市大宮市)
西殿
- 四之宮:秩父大神 – 秩父神社(埼玉県秩父市番場町)
- 五之宮:金佐奈大神 – 金鑚(かなさな)神社(埼玉県児玉郡神川町)
- 六之宮:杉山大神 – 杉山神社(神奈川県横浜市緑区)
※神殿は三社造りになっていて中殿・東殿・西殿となっています。
武蔵国の六社が祭られていることから通称六所宮ともいわれています。
御由緒
当社の御祭神は、大國魂大神[おおくにたまのおおかみ]で武蔵の国魂の神と仰いでお祀りしたものである。この大神は素盞鳴尊[すさのおのみこと]の御子神で昔この国土を開拓され、人民に衣食住の道を授け、医薬禁厭等の方法をも教えこの国土を経営された。
当社の起源は、第12代景行天皇41年(西暦111年)5月5日大神の託宣に依って造られたものである。出雲臣天穂日命[いづものおみあめのほひのみこと]の後裔が初めて武蔵国造[むさしのくにのみやつこ]に任ぜられ当社に奉仕してから、代々の国造が奉仕してその祭務を掌られたといわれる。
その後、孝徳天皇(596-654)の御代に至り、大化の改新(645)ののち、武蔵の国府をこの処に置くようになり、当社を国衙の斎場とし、国司が奉仕して国内の祭務を総轄する所にあてられた。
又、国司が国内神社の奉幣巡拝、又は神事執行等の便により国内諸神を配祀した、これが即ち武蔵総社の起源である。
後に本殿の両側に国内著名の神、六所[ろくしょ](小野大神・小河大神・氷川大神・秩父大神・金佐奈大神・杉山大神)を奉祀して六所宮とも称せられるようになった。
大國魂神社ホームページ
御利益
福神
縁結び
厄除け・厄払い
大國魂神社の主祭神の『大國魂大神』は武蔵国を開拓し人々に衣食住の道を授け、医薬禁厭等の方法も教えこの国土を経営されたことから福神や縁結びの神様として信仰されてきました。また厄除け・厄払いの神としても有名な神様です。
大國魂大神と大国主命は、俗にいう七福神の大黒様とよばれ親しまれている神様ともいわれております。
人形流し
大國魂神社に行ったら是非、人形(ひとがた)流しをしてみましょう。
紙製の人形に、心身のけがれや災いなどを移して祓 (はら) えをし、川や海に流す行事です。人は日々知らず知らずのうちに多かれ少なかれ罪穢れを負って生きています。小さな噓をついたり、悪口を言ったり、食事で生き物をいただいたり。
そんな罪穢れを人形に移して水に流すことで自分をお祓いするというものです。
人の形をした紙に自分の名前を書き、体の気になる部分にこすりあてます。
その後、水神社から流れ出ている神聖な水の中に人形を投げ入れます。
水の中に入れるとたちまち溶けてなくなります。これによって罪穢れが水に流され、お祓いされたことになります。
大國魂神社に行った際には人形流しでお清めしましょう!
御神木の大イチョウ
大國魂神社に行ったら、忘れてはならないのは御神木の銀杏をお参りすることです。
本殿裏に樹齢およそ1000年と伝えられる銀杏の大木があります。この大銀杏の根元には、蜷貝が生息していて、産婦の乳がでないときに、この蜷貝をせんじて飲むと乳の出が良くなると言われました。近年は、手を合わせると産後の肥立ちがよくなると言われています。
とにかく大きな銀杏なので非常にパワフルなエネルギーをいただけますので、忘れずにお参りしましょう。
縁結び
大國魂神社といえば、先程も書いたように縁結びの神様として有名であり、御利益を授かろうと多くの参拝者が訪れます。
縁結びとは恋愛や結婚などの男女の関係だけではなく、仕事や人間関係の縁を結ぶということでもあります。
えんむすび守り
おすすめのお守りはこちらの“えんむすび守り”です。2つセットなのですが、この2つのお守りを結び付けておくことにより縁を結ぶというお守りです。
私は以前に縁結びの御祈祷をしていただいた時にこのお守りが付いてきて持っていたのですが、不思議とご縁が繋がった記憶があります。数年ぶりの知人から突然連絡が来たり仕事の方向性を決める出会いがあったりと盛沢山でした。
縁結び効果は絶大ということを身をもって体感しました。様々な『縁』を結びたいと思っている方はお守りを購入、または神殿で御祈祷していただいてみてはいかがでしょうか。
住吉神社・大鷲神社
大國魂神社の敷地内、本殿から向かって右側を少し行ったところに住吉神社と大鷲(おおとり)神社の兼社があります。
住吉神社
祭神:
表筒男命(うはづつおのみこと)
中筒男命(なかづつおのみこと)
底筒男命(そこづつおのみこと)
例祭:10月1日
御本社は大阪住吉にあり、その御分霊を祭祀している。海上守護の神、除災招福の神として崇敬せられています。
大鷲神社
祭神:大鷲大神(おおとりのおおかみ)
例祭:11月酉の日
御本社は大阪堺の大鳥神社でその御分霊を祭祀している。元は武運を守護する神として信仰されたが、現在では【おとりさま】と称され開運の神・商売繁盛の神として信仰が厚い。
大國魂神社に行った際にはこちらにもお参りしておきましょう。
アクセス
大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)
〒183-0023 東京都府中市宮町3-1
TEL:042-362-2130 FAX:042-335-2621
開門時間
6:30 − 17:00 (9月15日−3月31日)
6:00 − 18:00 (4月1日−9月14日)
ご祈祷9:00 − 16:00 御朱印受付9:00 − 17:00
電車でのアクセス
- 京王線 府中駅南口から徒歩5分
- JR南武線・武蔵野線 府中本町駅から徒歩5分
車でのアクセス
【中央自動車道】
- 新宿方面より・・・稲城ICで降り、府中市外方面へ進み約10分
- 八王子方面より・・府中スマートICで降り、約10分
※参拝者用無料駐車場があります。
まとめ
東京府中市の縁結び、厄除け・厄払いで有名な大國魂神社をご紹介いたしました。
縁結び効果は絶大ですので、いろんなご縁を求めているかたは是非大國魂神社へ!